
教育長 山田 利明
教育長メッセージ
教育長の山田利明です。
昨年は元号も改まり、新しい時代を迎える機運が高まりました。小学校ではいよいよ新学習指導要領が全面実施となり、教育課程や授業に大きな改善が見られます。東京オリンピック・パラリンピックが開催され、石川県で最初の聖火の出発式が盛大に行われる予定でした。
しかし・・・。新型コロナウイルス感染症が日本では流行が押さえられている状況ですが、まだ世界的に大流行しており、教育だけでなく、様々な方面で甚大な被害を与えています。新型コロナと共存しなければならない今、児童生徒、教職員などの学校勤務者の生命と健康を守ることを第一義に考え、感染予防を十分にしながら、学習や人間形成のためにもできる限り行事も行っていかなければなりません。今年度の展望をもつのが難しい状況ではありますが、その時、その場面で最良の選択をしていきたいと思います。
さて、今年度は中学校の新学習指導要領への移行措置期間であります。来年度の全面実施に向けてしっかりと準備をしていかなければなりません。その上で今年度、加賀市教育委員会として、特に重点的に行う教育施策について述べたいと思います。
まず、加賀市が目指すスマートシティー加賀構想における人材育成を行います。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、国においてギガ・スクール構想の前倒しを行いました。そのうえで、本市が、ギガ・スクール構想の早期実現に向けて、児童生徒1人1台のパソコン配置と、学校内の高速LANを1学期中に整備します。また、学校が臨時休校せざるを得ない緊急時において、オンライン学習ができるように、家庭に対してルーターを貸し出し、家庭学習が可能となる通信環境を整備します。
さらに、導入するパソコンを使って授業の効率化を図り、学力向上を目指します。それと、AI型ドリル(個別に最適化されたドリル)を導入し、学力の向上を図ります。加えて、従来市内のすべての小中学校において先進的に取り組んでいる「プログラミング教育」を発展させ、従来のカリキュラムにSTEAM教育を加え、指定中学校で行います。その成果を検証して全中学校に広げていきます。
また、コンピュータクラブハウス加賀の運営時間を変更し、利用者の便宜拡大を図り、課外におけるテクノロジーの進化に対応し、未来を担う人材の育成に取り組みます。
次に、教職員の多忙化改善のために、従来の教育支援員等の手厚い人的支援に加え、留守番電話の全小中学校への導入を行い、教職員の勤務時間外における負担の削減を図ります。
学校教育環境整備や体育施設整備も計画的に行っていきます。小中学校の特別教室の冷房化、体育館の照明のLED化、建物の長寿命化計画の策定、屋外運動場の整備や、陸上競技場の第3種公認の継続取得のための改修などを行います。
子どもは加賀市の宝であり、未来であります。数々の施策をしっかりと行い、加賀市の教育の充実と発展のため、人材育成のため日々努力をしていく所存であります。
皆様方のご理解とご支援、ご協力をよろしくお願いします。
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